こんにちは、茨城県日立市の着物・振袖専門店「カメブ呉服店」です。
本日は、紬産地の取り組みのご紹介です。
紬 夏単衣 SDGs
10月11日(金)~13日(日)の3日間、結城紬展を開催しました
産地からの協力を得て、超目玉企画品から、最高峰の結城紬までご紹介させていただきました
さて、数ある着物のなか「夏単衣」という着物の取り扱いがありました
「夏単衣」、私は初めて聞く言葉でした
近年は夏がすごく暑いです
今年はさらに、暑い上に暑い期間が長い、10月になった今も驚く暑さの日がありますよね
温暖化等の影響から、翌年以降も暑い日が多そうです
着物には季節によって着分けるルールがありますが、カレンダーのルールに厳密に合わせることは難しい状況です
「夏単衣」はそんな気候状況を鑑みて制作されたそうです
単衣を着る6月から9月まで、ずっと着られる着物とのこと
無双や単衣、絽の長襦袢で気候に適した着方をするそうです
産地はお客様に気持ちよく着物を着ていただけるよう、試行錯誤しています
また、今回の展示会でご紹介した「夏単衣」は、一反を織ったあとに残るあまり糸を合わせて制作されたものでした
あまり糸を合わせて織るので、織り柄は一点一点異なります
作った糸を無駄にしない素敵なSDGsだなと思いました
新しい着物の着方の提案やSDGsの取り組み
今回の展示会で学ぶことができました
結城紬 ショール ストール
結城紬は制作工程が多く、その結果、高価な織物になっています
お店では、そんな結城紬を身近に感じていただきたく、結城紬のショールやストールを常時お取り扱いしています
糸使いや仕上がりを変えることで、従来の結城紬にはない新たな表情の生地が生み出されています
肌あたりがよく、軽くて暖かい真綿はショールやストールに最適な素材です
真綿からつくる糸を織ってきた産地の技術を活かし、素材の良さをひき出したショールです
着物の生地よりも柔らかく仕上げているため、真綿の風合いをより感じることができます
ぜひ、店頭で触って確かめてみてください
ショールは大判で、季節を問わず掛け物としての使用もおすすめです
赤ちゃんから大人まで、一般的な絹のイメージとは異なるふんわりとした絹の心地よさを感じていただきたいです